そもそも何なのかという話が抜けてる気がする

「Do you believe in god?=あなたは神を信じますか?」と聞かれたら「I believe in science.=私は科学を信じます。」と答えることもあるハシタンです。実際(ノンフィクション)の鑑識の検証番組が大好きです。


大麻吸引の疑惑が出た力士ふたり、解雇されちゃいましたね。

それにしても、日本での大麻に対する風当たりの厳しいこと。

健康被害が認められず中毒性がなく医療価値のある大麻を「麻薬」とひっくるめて呼んでしまうことに抵抗を覚えるのであります。

科学的な根拠でふたりを解雇するなら、科学的な根拠を持って大麻の違法性をバックアップしてみたらいいのに。職業柄いろんな科学学術誌に出会いますが、肺がんも起こさないし、お酒やタバコの方がよっぽど健康被害があるそうですよ。

吐き気などの副作用のない万能痛み止め、しかも食欲を促進するとして、大麻はカリフォルニアなどでは医薬品として末期がん患者などに処方されています。

厳しい稽古で痛む体を癒し、しかも食欲が増して体重を増やす手助けになる。手を出してしまった気持ちもわからないでもない。(決してやってよかったことだとは思ってませんが。)

大麻とアヘンをいっしょくたにしてる人も多いんじゃないかな?
日本ではアヘン戦争の記憶が集団ヒステリアの原因なのかしら・・・。
アメリカでは30年代の麻繊維工業に対する綿繊維工業の攻撃として、あるいは当時メキシコからの移民を差し止めたい反移民グループの戦略として、新聞や映画で繰りかえしプロパガンダ記事や映像が流され、それが集団ヒステリアとなり、今でも響いているそうです。以前ドキュメンタリー映画を観て初めて知りました。

宗教などの個人的なモラルの見解だけで、医薬品として処方される大麻を違法にしたい、違法のままにしたいという政治家・活動家は多いようですが、医者に家に帰され、なすすべもない末期がん患者から、有効な大麻を取り上げてもかまわないっていうのは、モラルに反してないわけ?と私は聞いてみたい。死ぬまで抗がん剤で闘うのか、残された時間は痛みを和らげることに集中するのかは、医者や政治家でなく、個人に決定権があるべきだと思う。

そういう歴史や科学的な記事を読んでみたりして、嗜好品として大麻を合法にしたオランダがそうクレージーには思えなくなってきた。科学的にみると、タバコのように「嗜好品」として扱われてもおかしくない。(タバコの方がものすごい害があるそうだけど・・・。)

Wikiページにある、健康被害がある可能性が高いという記述は、古い情報であるか間違っているんでしょうねえ。確かNYタイムス誌に健康被害がみられない実験結果や医療価値を示す記事が何度か載っていたし・・・。

それにしても、力士の検査は合法だったんでしょうかね?結果がどうであれ、証拠の取得法が違法なら証拠として使えないはず。
日本じゃ疑われたらもう罪人扱いなのが見ててちょっとかわいそうかな。疑われたからって、検査や捜索をする権利が警察にあるわけでもなし。相撲協会に権利があるのか・・・。誓約書みたいなの書かされた
んだろうなあ。


日本人力士にも、ちゃんと抜き打ち検査したんでしょうねえ?