最後のバレンタインでフラれた思い出

バレンタインデーに頑張ってみた最後の機会は6年前の2002年。
現在夫であるDさんに「Would you go out with me?(付き合ってくれますか)」と聞いたのです。

当時、私のバイトの上司であったDさん。テレビや映画の趣味が似ていて、すでにいい友人関係でした。私にとっては兄的な存在で、何か困るとすぐ相談にのってくれていました。なので私の元カレの話はぜーんぶ知っているんです。(笑)

2001年の同時多発テロの後、年末年始はフライトキャンセルが続き、飛行機のチケット代が普段より約$300安かったのです。

よい友達であったDさんは過去に香港に滞在していた経験もあり、面白がるかなと思って私の里帰りに一緒に来てみるか?と誘いました。

「一生に一度のチャンスだ」と日本に来てみることにしたDさん。
べったり一緒に行動するので、絶対いつか喧嘩はするだろうし、お互い嫌になるんだろうなあと、ふたりとも踏んでいたんですが、アララ不思議、全然気兼ねなく一緒に行動してお互いをキレされることもありませんでした。

お正月を終えてユタに戻ったあと、あの「一緒にいて当たり前感」はなんだったんだろうと考えるうちに、私はDさんを意識してしまうようになりました。

Dさんはいつものように気軽に遊びにうちまで来るし、私はどんどん意識してしまってDさんはどう思ったのか気になってストレスがたまり(笑)、バレンタインデーというキッカケを利用して、高校生のようにバレンタインのカードまで用意してその中で付き合ってくれるか聞いてみたんです。はずかしー

でもその答えは「NO」。
「ハシタンの上司だから無理だよ」とDさん。

直属の上司と部下の関係で付き合うのは大学の規定で禁止されているんです。過去に実は自分の部下と付き合ったことがあるDさんは、クビになっちゃうらしい、と聞いてからもう絶対しないことにしたそうで。

うむむ。
煮え切らない。だってこれってNOのようでNOでない。
私が嫌いだからとか、そういうふうに思えないとか、そういう理由だったらまだ納得いったんだけど・・・。

悶々としたままそれでもまだお友達。
一緒に映画行ってみたりライブに連れて行ってもらったりしていたんです。こっちはもう好きだって思っちゃってるんだから、拷問に等しい。(笑)

そして4月。
同じ部署内の別のスタッフの下でのバイトのポジションができたのです。
『私がアンタの部下じゃなかったら付き合うのか?』という疑問を解消したく、というよりはイジワルな追い詰め作戦に私は出たのです。

Dさんの下でのバイトをきっぱり辞めて、別の人のバイトに応募。
まんまと採用。(笑)

そして私はなんと再度お願いに上がったんです。
断った理由を排除されてしまったDさんはもうNOとは言えない状態に追い詰められ(笑)、そして私たちは付き合い始めました。

といってもですね。
やってることは3ヶ月くらい前と一緒でしたね。
ライブ行ったり映画行ったり。
Dさん手もつながねえしよお。
ままま、ずっと妹みたいだったからね、そっからの移行がやっぱり時間がかかったみたいです。

初デートはちなみにBlack Rebel Motorcycle Clubでした。
ライブハウスでの公演が午前0時を回ったらしく、23時の時点で私はおいとましたんですが、Dさんがわざわざバス停まで出てきて一緒にバスを待ってくれたのは優しかったです。その後Dさんはライブハウスに戻り、結局1時くらいまで演奏が続いたとか。

だからさ、バレンタインで成就した試しってないんだよねえ。
ちょっと寂しいワ。