やるやーん私

こないだ久しぶりに、ちょっと遠くに引っ越してしまったお気に入りのインド料理屋さんへ、久しぶりの友だちを誘って行きました。
彼女も自分の友だちをふたり連れて登場。
楽しい夕食会となりました。

お開き〜と相成りまして、それぞれの車で帰宅する運びになりました。
地ビールの会社のIndian Pale Ale(通称IPA)というホップが多い種類のビールがあるんですが、Dさん普段からのお気に入りで、それを彼は2杯飲んだので運転は私。<日本にお住まいの皆様はここから左右を逆にして想像してください。米国は左ハンドル右側通行。>

大きな交差点で、左折用の矢印の信号が青になるのを先頭で停車して待っていました。
私から向かって交差点を横切る方向の信号が赤に変わり、進行方向の直線用の信号は赤のまま、左折用の矢印の信号「←」が青になりました。

この時点で、交差点内で動いてよいのは、私のいる左折用の車線と反対方向のからの左折用の車線のみ。交差点内で互い違い弧を描くようにに左折する感じでしょうか。

私が交差点内にいつものように進入すると、左手からなにやらライトが近づいてくるではないですか。(; ̄ロ ̄)!!
ハンドルを左に切りながら、左手を見るとスピードを落とす様子のない車が私に向かってまっすぐ突進してくるではないですか。━━ノ(゚Д゚)ノピーンチ!

横切る方向左手から、信号を無視して車が突っ込んできたのです。
ここで何が私をそうさせたのか、パニックになってブレーキを踏むこともなく、逆にアクセルを踏みこんで、ハンドルを右に切って大回りに切り替えてなんなく事故を防いだのです。

どうした私!いつからそんな機転の利く運転ができるようになったんだ。

必死で避けながら交差点を抜ける際、左手から突っ込んできた車のヘッドライトが、運転席のドアから30センチくらいにまで迫っていました。まさしく危機一髪!

交差点を抜けてから、Dさんも私も片手を口に当てたまま、心臓バクバクで言葉もない。
10秒くらい経ってから、ふたりで今何が起こったのかという話になり、バックミラーで交差点を見ると、信号無視をした車は交差点のど真ん中にとまったままフリーズ状態。(だって直進は4方向ともなんだもの。)
Dさんは運転していた女性のパニックった表情を見たそうです。
多分交差点で信号待ちをしていた車20台以上もこれを目撃してビックリしていたに違いない。

私「もうすぐ信号が青になるって左折用の信号の可能性忘れたままタイミング計って入ってきたんじゃない?」
Dさん「いや、向こうは信号が赤になったばっかりだから、全然見てなかっただけだと思うよ。」

っていうか、信号が赤になったままの交差点にそのまま突っ込んでくるなんて、何してたんだろう、その人。絶対携帯をいじっていたに違いない。

自分でも危機を乗り越えたのが信じられない。
Dさんは「よくやった、よくやった」を繰り返す。
「You have passed the last test.(オマエは最後のテストを通過した。)」

お前はミスター・ミヤギか!と突っ込んだのはいうまでもありません。笑(注:映画「カラテ・キッド」)

冗談を言っている場合ではなく、うまいこと避けなかったら、私は真剣にひどい怪我をしていたに違いないという話になったのです。スピードを落とさずに私の運転席側にガツンと突っ込んでくるところだったんですから。
骨の2・3本は折っていたところでしょう。

いやーあんな怖い想いをしたのは震災以来でした、真剣な話。
早く携帯を使いながらの運転を違法にしてほしいもんです。