日本旅行記その3

<注意>
赤裸々な米米CLUBオタクとしてのライブ体験を書いています。
ネタバレはほぼありません。
あまり興味がないなーという方はどうぞすっ飛ばしてくださいまし。


10月4日

ライブ前に再集合。
大阪公演のみ参加の私と親友ねーやんはこれが本当に最後。

昨日は、もう一度米米と再会するのが信じられず、今日はもうお別れとなるのが信じられない。

『これが最後』
そればかり考える。
それでは楽しめないと頭を振り、アトノマツリ編を楽しみにする気持ちを持ち直す。しかも今日は米友だち数名横並び。一生の思い出になることは間違いなかった。

オープニングはまたしても意表をつかれる。
脳が一気に91年に戻る。観客からも異様な喜びの歓声が一斉に出る。
「鳥肌が立ってる!」というジェスチャーをお互いし合う。

始まってから、左右の顔を見ながら、お互いのリアクションに、お互いのボケとツッコミに、泣き笑い。
振り付けが変わってしまった踊りも、私の周辺だけが昔の通りやっている。
目の前のコスプレのふたり組みが、振り付けがわからなくなると後ろを振り向いて確認しているところがほほえましい。
盛り上がりも「自分たちで勝手に盛り上がっている感」がすごくあった。
ライブみながらボケたりツッコんだりすること自体がおかしい。(笑)
異様な集団だったに違いない。(苦笑)

最後に少し静かな曲になる(今書いている時点でまだ最後の最後の公演が始まっていないので、曲名は伏せます。)

どうもこれでまた解散、という雰囲気では全くない。
あの解散コンサートの、あの雰囲気ではない。

そう思えば思うほど、自分はもしかして、これで卒業しなければいけないのか、という気になってきた。金銭的にも、ライブかなにかがあるたびに帰ってくるというようなことができるのかわからないし、今回「最後にもう一度だけ」という想いで思い切って帰ってきたからこそ、異議があがってこなかったのかもしれない。

しんみりと歌い上げる石井さん。
だんだん、卒業式のような気持ちになる。
ああ、もういっぱいいっぱいだと思ったら、やっぱり涙が出てきた。
左の相方Nを見ても、右のねーやんをみても、その向こうの友だちを見ても、みんな目には涙があった。

『ありがとう、一生忘れないよぅ・・』そう思ったらすぐに、曲の最後で石井さんが「この二日間のことは一生忘れない」と言った。
それを聞いたと思ったら、うえんうえん泣いていた。ねーやんが差し出してくれたハンカチタオルに顔をうずめて泣いた。16年間、辛い時も支えになってくれた米米に感謝の気持ちでいっぱいだった。そしてまたこれが別れだと思うと純粋に悲しかった。

この日からしばらくは、虚無感に襲われて沈みがちだったけど、今になってみると、感謝の気持ちの方が勝っていた。
10年ぶりに米友だちとも再会できたのが嬉しかった。
そして一緒にライブみて、昔のように一緒にはしゃいだ。
おかげで記憶も、ステージのメンバーの顔よりも左右にならんだ友だちの顔ばかりが残っている。

会場を出ると、雨が降り始めていた。
残念ながら、衣装を着た人たちは散り散りになってしまった。
やはり時間が3時間も経っていた。

前日は遅くなって怒られた、という友だちが2・3人いた。
やはり結婚もして子どももいるから、遅くなるというのは大変なことなのだ。
その晩はねーやんのおうちに泊まらせてもらった。
私は私で兄宅にまた夜遅く帰るのが申し訳なかったし、ねーやんは私と一緒だと家で待ってくれている家族に怒られないということだった。(苦笑)
でもやはり前日よりも急いで神戸方面へ帰った。


本当に家族に、友だちに支えられて実現した2日間だった。
米米ありがとう。みんな、どうもありがとう。
一生忘れません。