迷惑女のその後
Dさんが、珍しく怒った口調で大家さんに苦情を言った翌日。
建物裏の駐車場で、敷地の角でタバコをすっている彼女と出くわしたそうです。
タバコの苦情を出してから2年、実際に敷地のはずれまで出て行ってタバコ吸ってる姿をみたのはこれが初めて。
はずれって言っても、彼女の玄関口から10メートルくらい。
それくらい歩くのも嫌でずっと玄関口でタバコを吸っていた彼女。
ゴミ出しも、自分が倉庫に車ぶつけて壊した罰としての仕事なのに、それが面倒なのかいつも自分の小学生の娘にさせていた彼女。
Dさんに声をかけてきて、とりあえず平謝りしたそうです。
「あんたに関係ない」と悪態をついたときとは正反対のしおらしい態度。
大家さんに追い出すぞと脅されたに違いありません。(笑)
でもDさん、本人に苦情→悪態をつかれる→大家に苦情→彼女に平謝りされる→すぐに元通りの状態になる、の繰り返しにもう嫌気が差して、
「You're gonna go right back to where you were in a couple days anyway.(どうせ2・3日したらまた元に戻るんだろ。)」
と言ってやったそうです。
そしたら彼女はカチンときたらしく、
「You should accept my apology.(私の謝罪を受け入れるべきよ。)」
って返してきたそうです。
もう根本的に、他人に対する考慮がかけている彼女は、謝りさえすればことは収まって、またほとぼりが冷めたらまた好きなようにすればいいというレベルでしか考えていないようなのです。謝り方も、追い出されたくないから仕方なく謝ってます、って感じだったそうです。自分がしたいようにするのが何が悪い、というモットーを持っているとしか思えない。
そこでDさん、「You don't get it, do you? We've been very patient with you and you do it again and again and now you're telling me to accept your "apology"?!(あんた全然解ってないでしょ。今までずっと大目に見てきたのにあんたは同じことを繰り返してきたじゃないか。今度はこっちがあなたのその“謝罪”を受け入れるべきだって文句いうのか?!)」と言って立ち去ったそうです。
彼女はたぶんDさんがどういう意味で言ったのか、ほんとにわかってないらしいので(笑)、きょとんとしていたそうですが。
そして昨日、仕事から帰ってきて、裏の駐車場に車を入れると、彼女の姿が。
いつになく小奇麗な格好をして化粧をしています。
普段は無職でずっと家にいるだけなので、だらしないサンドレスとボサボサの髪にノーメイクなのに、昨日はカプリパンツにポロシャツ、髪はまとめて化粧もしてました。
「仕事の面接でもあるんじゃない?」とDさん車を出る前にニヤリ。
「いや、仕事なんてしないって。したこともないよたぶん。」と私。
仕事したことある人なら、Social Skillっていうんですか、社会に出るマナーとか知ってますよ。あんな人がやって勤まる仕事なんて、(合法では)ないですよ。
あ、いなくなったと思いきや、自宅のある表にまわると、ゴミ箱を裏に戻そうとしている彼女が。これも見たことない光景。
自宅の玄関口につながる階段のところで、表からもどってきた彼女とばったり。
私は、直接言い合いをしたわけじゃないので、無視もどうだろうと思い、一応軽く会釈。
Dさんはその間、Dさんの顔色を伺う彼女を完全無視!!
いやーDさんをここまで怒らした人なんていませんねえ。
Dさんいわく、「寒くなってきて窓を閉め始めたら、絶対また玄関口でタバコを吸うようになるって。皮肉なんは、彼女の母親は玄関のドアに『禁煙エリア』っていうサインを張ってることだよ。そのすぐ目の前でまた吸うようになるんだから。」
その後、知ってるだけでこのおばあちゃんの子供3人とも、ろくな人間じゃないことがわかっているんですが、3人が3人とも警察のお世話になったり無職だったりって、ここまできたら親の責任だな、とアメリカ人のDさんには珍しく、親の責任の話をしてました。
個人主義のアメリカでは、誰かが重大な犯罪を犯しても、本人の責任でありその親にはまったく責任がない、というのが一般的なスタンスなんですよ。
日本人的な感覚で言うと、育てた親の影響は絶対あるわけで、親に全く責任がないとはいえないんじゃないか、とおもうわけです。
アメリカ人の学生と日本人の学生で、このへんととことんディベートしたことがあるんですが、日本の集団主義とアメリカの個人主義が顕著に現れたトピックでした。
というわけで、迷惑女は追い出されたくないので寒くなるまではルール違反をしないと思われます。
あと一回でもタバコのにおいで起こされたら、彼女はアウト!です。