サッカーのその後
一昨日、昼休みに館内の工事中エリアでサッカーをしてしまった作業員の皆さん。
昨日もやってしまいました。
うちのオフィスの目の前の壁の向こう。
壁は天井まで届かないので、そっからうえは半透明のビニールシート。
音は筒抜けです。
一日中、チェーンソーやらなんやら騒音に耐えているのです。
工事に関係ない音になると、やっぱりカチンときますわな。
サッカーボールが目の前の壁に内側からガンッ!と当たって、ドッキリしたり、「ひゃっほう!」的な声が飛び交ったり。
毎日サッカーをやられたらこりゃかなわん、ということで、上司が図書館側の関係者に連絡、そこが工事現場監督に連絡した模様。
じゃあもうすぐサッカー騒音おさまるかなあ、なんて思いながらお昼休憩に行き、戻ってきてみると、サッカー終わってました。
「サッカー終わったんですねえ」なんて上司に話しかけてみると、「監督が来て、怒鳴って行ったよ。(笑)」
「このシートのすぐ裏には人がいるんだぞ、バカヤロウ!」
みたいなことを怒鳴っているのが、壁&シート越しに聞こえたそうです。
なんだあ、聞き逃しちゃった。(笑)
作業員のほとんどの人がスペイン語話してるみていで、騒いでても何言ってるかわからないんですよ。んで、英語できないんじゃないかという話にDさんとなってたんです。とある出来事から。
以前、休憩室で、作業員の人が自販機から商品が出ない、と困っていたことがあって、それぞれのソーダのボタンを押すと電光サインで「売り切れ」って出るんですね、それに気がついてなかったので、「売り切れって書いてありますよ」とDさんと教えてあげたのですが、彼はガンガン全部のボタンを押し続け、結局出てきたのはミネラルウォーター。
水だけが売り切れてなかったということだけなんですが、作業員さん、「F@&K!!」ってお昼休憩取ってる図書館スタッフがいる休憩室で叫んじゃって・・・。(汗)
それから「彼らは英語できないんじゃないか」という話になってたんです。
んで、今回の現場監督さんが英語で怒鳴ってたということは、このメキシコ系作業員さんたちも英語ができるということが証明されたよね、と笑ってました。
ところで、
アメリカには、英語を話さない人が結構多いんですよ。
それはまあ、ユタはもちろん、カリフォルニアやテキサス、アリゾナなどもともとメキシコ領だったところを購入したエリアがあるわけで、そこから昔からすんでいる人は代々英語話さないし、英語がいらないコミュニティに移民してきた人たちは英語話さなくても生活できますしね。
それなのに、「アメリカに来たなら英語が話せるように努力するのが当たり前」だといって、English Onlyのポリシーを政府に入れようとする動きがあるんです。
このポリシーは、お役所など、いくつかの言語で書類を揃えているところがもう英語の書類だけでよくなり、予算がその分カットできるそうなんです。
私も以前は、アメリカに移民してきたなら英語勉強しようよ、と思ってましたが、言語学でそのへんの事情を学んでから、考えが変わりましたね。
アメリカは英語を用いて建国されたって言いますけど、独立になる直前まで、移民の中でかなりの人口がフランス語やドイツ語も話していたそうなんです。
アメリカの独立戦争だって、宗教的な独立がきっかけだとはきちがえてる人多いですけど、
結局は純粋に経済的な理由がきっかけなんですよ。
イギリスからの植民地支配で、不当な値段で貿易のやりとりがあって、それの不満が高まったのが大きなきっかけだと、経済学の講義で学びました。
アメリカは、多民族、多宗教、多文化国家なんだぞと、言ってやりたいですね、English Only支持者には。English Onlyって結局は差別。
話が大分それちゃった。
ま、館内サッカーはおさまったみたいで、本日は行われませんでした。わはは。