続・怪しい手紙

12月21日付けの日記で、刑務所の囚人さんからの手紙のことを書きましたが、返事がきました。

ええ、あの、爆発物関係の学術書を調べている怪しい囚人さんです。
爆発物・火薬という言葉、Exlposiveを決して使わない囚人さんがどうも怪しいので
返事の中には蛍光ペンで「Journal of the Japan Explosives Society」ってタイトルをハイライトして、手紙をチェックする人があれ?と思ってくれるのを願っていたんですが、
どうも、クリスマスカードが殺到する忙しい時期だったのか、なんかノーチェックだったぽい・・・。


返事はなんと手書きで5枚分。
しかもすべて大文字書き。


1通目では、うちにあると思った刊行物の記事を送ってほしい、というものでしたが、
実は勘違いで、彼の探している刊行物はうちになかったのです。
なので、ILLを利用して自分で手に入れてください、というような内容の返事を書きました。


今度は、うちのILL機能を利用して、他の図書館から記事を入手して、送ってほしい、と書いてあります。
これは明らかにうちの規則としてできないのでしませんが、5枚分のその妙に熱のこもった返事がこれまたアヤシイ!

ILLとは、図書館同士のやり取りなので、利用者は自分が利用する図書館を通して、他の図書館の本を借りたり、記事のコピーを手に入れるサービスなのです。


刑務所には普通、図書館があるもんです。
うちの図書館も、刑務所に本を貸し出すことがたまにあるみたいだし。

だから、「あなたのところにある図書館を通してILLを利用して記事を入手してみてください」と強く提案したんですよ、私。
直接お願いしたって、OKしてくれる図書館ありませんよって。


そこを承知でなんとか!!みたいな内容なんですよ、返事が。
しかもうちにないものだから他の図書館からオーダーしろってことですよ。
うちのILLは現在大学に在籍している人だけが利用できるので、卒業生だって利用できないんですよ。
そんなのやるわけないじゃないですか。


上司は、「あ、このひとやさしいって思われたんじゃないの?漬け込んでくるよ?」
とますます警戒心が強い様子。


しかも手紙の内容からして、この囚人さん、インターネットにアクセスできるみたいだし。
刑務所ってそういう施設は図書館内にあるもんじゃないですかね?
しかし本人は、自分には図書館へのアクセスがない、と言い張るし・・・。


とにかく、その人のいる刑務所に図書館がないというのが信じられないので、
直接刑務所に問い合わせてみました。

その囚人さんがどういう記事を探しているのかは伏せましたが、
「あなたのところのこの囚人さんが、手紙を書いてきて、彼のためにILLで記事を入手して送ってきてほしいと頼まれましたが、うちは普段刑務所の図書館に貸し出すこともあるので、図書館がないというのが信じられません。この囚人さんが図書館を利用できないというのは本当ですか?」

まあそんなようなことをメールしてみました。
しなくてもいい返事を始めにしてしまった私はお人よしだけど、アホじゃない。
刑務所と直接やりとりする道を選んだのでした。
もう片足突っ込んじゃったしね。

すると、囚人に関するメール担当の人らしい方から、この囚人の担当者に連絡する、
とだけ返事がありました。

そしてなんとその返事の中には、彼の性別、人種、目の色、髪の色などなどが書かれてあり、ビックリ!!


いらん、いらん、そんな個人情報いらん!


さらに、彼が88年から刑務所にいて、保釈の予定がないことまで書いてあり、
血の気が引くワタシ・・・。
保釈の予定ないってなんか深刻なことやらかしたってことですよねえ。(汗)
しゅ、終身刑とか・・・?

何やったんだよ!アンタ!そんでなんで火薬のこと調べてんのさぁ!

まあ、そういう情報を添付するのがスタンダードな返信作業なんでしょうけども。



ちょっと深入りしすぎたかなあ。
彼の担当さんからメールがなければ私もこのままうやむやにしてしまえ。