I Just Don't Get It

Dさんは6人兄弟の三男でど真ん中。
長男、長女、次男、三男、次女、四男、という組み合わせ。

長男のLさん、2年間癌との戦いの末、奥さんを11月に亡くしました。奥さんのKさんは、家族の集いでまだ緊張していたころの私をいつも気にかけてくれたやさしい義姉さんでした。

最後の1ヶ月、これ以上の治療ができないと判断されて病院から自宅に戻ったKさんを、Lさんは仕事もそっちのけに一生懸命看病していました。大学院を出てひとり立ちしたふたりの長女も実家に戻ってきていっしょに看病していました。

3月。
どういう理由か忘れたのですが、Lさんの家で家族の集まりがあったんです。州内に住むDさんの兄弟、その子供たち、そしてその子供たち、Dさんのお父さんや継母さんも、そしてKさんのご兄弟一家も参加して大勢にぎやかにすごしました。

ふと見ると、見知らぬ少女がいます。
2つしか年が違わないのに私を「叔母さん」と呼んでからかうのが好きなLさんの長女Jさんが私とDさんのところにやってきて、また見知らぬ女性を紹介してくれました。

あの見知らぬ少女は彼女のお子さんだったようで、もうひとり10代の少年もいます。

名前は教えてもらったけど、それだけ。
どういう経緯でこの集いにいるのかはまったく不明。

Dさんと私はこの人はLさんの彼女になるかもしれない人なんだろう、と察して何もいわず。

あとでJさんを捕まえて聞いてみると、もう付き合っているというのです。そして多分結婚するだろうと。

私とDさんは絶句。
Kさんが亡くなってたったの4ヶ月。もう婚約ですか

「で、Jはどう思うわけよ?」と私が聞いてみると「うーん、まあよく考えなければ私は大丈夫。」と意味深な回答。
父の突然の婚約宣言に戸惑っているんでしょう。そりゃ戸惑うよ。

家族の集まりの前に遊びに来ていた彼女を、Jさんがわざわざ集まりまで残らせて、紹介することにしたんだとか。

ってか、この女性、肝っ玉据わってるね。
Kさんの兄弟がいる席で。
ってかJさんわざと残らせた?(苦笑)

Dさんはさほど驚いた様子でない。
以前から「Lは1年以内に再婚する。親父と同じことをする。」って断言してましたからね。「でも4ヶ月だよ?」というと、11月から指折り数えて・・・やっぱりびっくりしてました。(苦笑)

帰りの車の中だけでこの会話をしたんですが、私はLさんとKさんのお子さんたちを思うと胸が痛みます。しかも4人のうち二人は今宣教師としてそれぞれカンボジアとアルゼンチンにいます。

せめてふたりが帰ってくるまで待ってるべきじゃなかったの?と私は思えてしょうがない。宣教に行ってるうちに母親が亡くなって、帰ってくる前に父親が再婚してて、母親の場所に新しい女性がすでにいるっていうのは、酷じゃないの?

のちほどDさんにモルモン文化内ではよくあることでどうこう、という話をしてもらいました。
してもらっても、個人的には納得いかない。

Lさんの子供たちが受け入れる以上、私には何も言う権利もないし言うもちろんつもりもありません。Dさんの説明によると、彼らの信仰(Faith)が彼らを納得させてくれるらしいし。
もちろん祝福もします。

モルモン教(LDS)を信仰しない私のような部外者には、理解できないものなんでしょうなあ。


*タイトルは「どうしても私にはわからない」というような意味です。