C君の軌跡

いや、奇跡と書いた方がいいのかもしれない。(笑)
日記ネタ満載で過去にも書いたバイトC君のお話。
今日は最終回です。(であるはずw)

C君はアルバイトの男の子。
なかなか仕事を覚えられず、同じ間違いを繰り返すC君。
でも悪びれる様子が全くなく、反省の色もない。
仕事は適当にやって時間をつぶしてお金もらって当然、という態度。
しかも自分の間違いはPCやシステムのせいにする。
あるいは「僕はやっていない」と言い張る。
システムにちゃんと彼の足跡がついているにもかかわらず。w

以前ハイテクスキャナの使い方を指導していたときに、なかなか言うとおりにやらないので、彼の右側に回ってマウスを握ろうとしたとき、右耳にイヤホン入れて大音量で音楽を聴いていた事実、以前にも日記に書いたことがあると思います。
信じられないでしょ?そりゃ聞いてないですよ。そんな状態じゃ。
その場で叱ればよかったんですが、怒りのあまりに言葉を失いました。しかも私のバイトさんじゃないしね、どう叱り付けていいものかもわからなかったし。

挙句の果てに、半年経っても何度いっても仕事を覚えないC君にイライラして上司が「また同じ間違いして、だめじゃない」と彼の背中をポンと叩いたのを「殴られた」と人事にクレームつけて異動になったのです。
上司はもちろん殴ってなんかいません。私いましたし、その場に。

まあまあとりあえず図書館内で異動という形で収まったんですが、移動先のセキュリティ部門でもなんかいろいろやらかしたらしいですよ。

まずですね、「ILLで働いていたときに、休みたいときは適当に仮病の電話いれてた」と自慢げに新しい上司Sさんに言っちゃったらしいです。それでその直後に怪しい「病欠」が続いたと・・・。

さらに、月初めにシフト確認をした後、自分のシフトに2回以上現れず、Sさんが後で問い詰めると「その日はこれないって言ったじゃないですか」と平然と言ったらしい。

そしてそして、「もっと働きたい」という彼は業務用のメタル製本棚を組み立てる作業に自ら希望しました。ところが、やってみると嫌になったらしいのです。そこで出た彼の行動はというと、「わざと本棚を壊してデスクシフトと換えてもらう」。

本当です。実話です。
わざと物を壊したら、この嫌な作業から逃れられると思ったらしい。オマエ何歳やねん!と叫びたくなるこの幼稚さ。そしてうちの部署で何百万円するスキャナを壊そうとしなくて本当によかった。

出入り口でのデスク作業はまあネットサーフィンしてぼんやりもできますが、利用者の質問に答えたり、防犯ブザーを鳴らした利用者のカバンをチェックしたりと、セキュリティとしてのお仕事はあるわけです。

それさえも満足にできていなかったらしく、Sさんは本棚作業という単純作業にC君を従事させてよかったと思っていた矢先だったそうです。
仕事にやる気がないので、半年以上働いていたのに図書館に関する知識に乏しく、利用者の質問に答えられなかった上に、横柄な態度だったそうで・・・。「僕は知りません」とか言っちゃって利用者を追い返してしまったそうです。それ絶対言っちゃだめなんですけどね。「調べてみます」が正しい。

ところが「利用者へのサービスなんか訓練されていない」って言い切っちゃった模様。そして上司Sさんの上司にそう豪語して、「一番最初に教わったのがカスタマーサービスだろうが」こっぴどく怒られたそうです。

で、どうなったかっていうと、C君、クビになっちゃいました。
きっかけはたぶんバイト仲間に「I will cut your dick off!」って脅したかららしいです。オマエのイチモツを切り取ってやるぞ、という意味です。脅しのつもりでなくても、この暴言は許されません。

そのほか彼のとんでもない行動は全部Sさんによって書類化されていたのです。そりゃ前回「上司に殴られた」って嘘ついちゃうんだもん、Sさんも警戒しますよ。

クビになってC君どうしたかというと、人事に行って「ほかの仕事に移してください」って頼みに行ったらしい。クビになっといて、ですよ?人事には「今までありがとう」と言われてやんわり断られたらしいです。前回は嘘でも一応クレームをつけたので、異動になりましたが、今回クビですから当然断られるわけです。

ところが今日になり、C君がまた別の部署のバイトに申し込んだことが判明。申し込み用紙にILLで働いたことが書いてあったので、上司に電話があったのです。

以前ILLで働いていた人の新しい雇い先が雇うかどうか決めるさいに以前の上司に電話してくるのはよくあること。うちの上司は悪いことは一切いいません。

しかし、C君を同じ館内で雇うとなると話は別。かえってその部署に迷惑がかかることはわかりきっています。

上司はいい人なので罪悪感にさいなまれながらも正直に、C君はお勧めできない、と伝えたそうな。

いやーしかし、よくクビになったところにまた戻ろうとするよね?
C君のやらかした出来事は、筒抜けなのに。
仮病も前から私わかってたし。

C君はきっと、浅はかなのです。こういうことをするとどういう結果になるかとか全然考えてないみたいなのです。
英語でいう「cluless(=てんで見当がついていない)な人」というやつです。自分ではまわりをうまくだましているつもりなんだろうけど、バレバレなんだよね。

いつもすべてが誰かのせい。
何か問題があっても誰かが直してくれるべき。
困難も誰かがそれをなくしてくれるべき。
C君はそういう思考回路なんだなあとわかりました。

よくそれで大学入学できたね、っていうか高校卒業できたね。
というのが私の正直な感想。オツム悪すぎ。

C君に大学卒業は無理だと思われます。
だって自分で頑張らないと進級もできないよ?アメリカの大学は。
新入生の3分の1しか卒業に至らないという厳しい現実なのです。
「宿題が難しいからしたくない」って教授に言ってそー。