QOTSA The Duluth Tour @ Boise

ここからは音楽のお話です。

5時。Boise到着。アイダホには騒音関係の法律によって、午後5時前にサウンドチェックができないんだそうです。近所のオフィスに対する配慮なんでしょうか。それを狙って本当は5時前に到着して、ツアーバスから出てくるQueens Of The Stone Ageと出くわして、サインをもらおう、というのがJ君の計画。Dさんいわく、J君はサインをもらう名人で、今まで失敗したことがないという。

J君に先導されて、ジリジリと日差しがきついBoiseのダウンタウンのエリアをうろうろするも、どうやらいつもツアーバスが止まっているはずの場所に見当たらない。前座のGasoline Angelsとは2回も出くわす。とりあえずライブの後を狙うことにして、一時退散。

Boiseに住むJ君のお姉さんと彼女の自宅で合流。ラジオ関係のお仕事をする彼女は、今日は1日Queensはラジオ局でお仕事中らしい。それでバスがなかったわけだ。
軽く食事をして出陣。興奮状態で食事が喉を通らないよ〜。なんせ2年ぶりだもの。

会場についてまずJ君のお友だちやいとこと合流。それぞれビールを飲んだりしてGasoline Angelsを会場の2階から聴くことに。2階には「1階のフロアは人数制限があり、一度離れると戻ることができない恐れがあります」という張り紙が!これはまずい、と私はDさんとフロアに降りることに。
ちょうどGasoline Angelsが終わりかけのころ、私はずいずいとフロアの前のほうへ。Dさんは暑すぎて撤退。冷房きいてないので暑さが苦手なDさんには辛すぎた模様。

ステージ上はセッティング中。気がつけばオールスタンディングの3列目。ちょうどJoshのベースのMichaelの間。優しいにーちゃんらとQueensやEagles(Of Death Metal)についていろいろ情報交換をして時間をつぶす。にーちゃんらの名前はKyleとDan。同年代でいかにも音楽好き。会場にひとりだけのアジア人である私に戸惑いもなしに話しかけてくれた。Danはなんと数日前からEaglesのJesseと飲んだりしてるらしい。JesseはレコーディングでBoiseに来ていた。なんとう偶然。今日も会場に来ているはずだという。私は自分の携帯の待ちうけ画像がEaglesであったのを思い出して彼らに見せると満面の笑みが返ってきた。それにしてもBoiseの観客は男ばっかり。ソルトレイクでQueensのライブがこんなに男臭かったことはない。いつもは女子がもっと多いのでモッシュもほとんどないか守ってくれる大人な男性が多いのでよいが、果たして今回は押しつぶされてしまうのだろうかと心配になる。が、KyleとDanが壁になってくれるとこれまた優しいことを言う。

ステージ上は巨大なシャンデリアが数個姿を現し、BGMの調子が変わる。いよいよ出てくるサイン。もう我慢できない!といった様子で、周りから「Queens!Queens!Queens!」とQueensコールが始まる。
そしていよいよQueensが登場!Joshはやはり数ヶ月前にテレビで観たときより痩せている!怪我は大丈夫か?杖をやっぱり突いて出てきた。そしていきなり「Monsters In The Parasol」から始まった!

セットリスト

Boise – The Big Easy – 27 July 2007
1. Monsters In The Parasol
2. Burn The Witch
3. Misfit Love
4. Into The Hollow
5. 3’s And 7’s
6. The Lost Art Of Keeping A Secret
7. Do It Again
8. You Would Know
9. Sick, Sick, Sick
10. Better Living Through Chemistry
11. Make It Wit Chu
12. Little Sister
13. The Fun Machine Took A Shit And Died
14. Go With The Flow
15. I Think I Lost My Headache
16. No One Knows (encore 1)
17. Song For The Dead (encore 2)

どうですかこの内容!個人的に一番好きなララバイズからの曲が少ないけど、すごいいい感じでしょ?「Era Vulgaris」からも注目の楽曲が次々と。Fun Machineやったんですよ!きゃー。Make IT Wit Chuも!きゃああああああ。Into The Hollowもすごく好きなんですけどライブはやっぱりすごく気持ちがいい、この曲。3's & 7'sは想像以上にすごくカッコよかったです、ライブ。「Guitar Hero III」っていうギターの形したコントローラで遊ぶギターゲームの3作めに、この曲入るのが決まっているそうですよ。そうだMisfit Loveもよかったですーーー。「Born to Win」ってJoshの左腕の新しいタトゥーもバッチリ見えました。w

そりゃファーストアルバムはすごいし「R」もすごいけど、今回はもっと新しいアルバム「Era Vulgaris」からやってくれると思っていたのです。聴きたかったなーと特に思ったのは「Turning On The Screw」と「Battery Acid」かな。あー「I'm Designer」もライブで聴いてみたかったなー。

私は終始3人の女子高生から離れないようにして、KyleとDanに守られながら、フロアでおおはしゃぎ。やっぱりモッシュすごいのやってたみたいですけど、真ん中の方だったらしくて、前の方もそうなってるんじゃないかと心配したDさんが2回も「大丈夫か?」と様子をみに来てくれました。Dさんのいたあたりではたちの悪い大男かあっちこっちに思いっきりぶつかっていて、迷惑だったそうで、頭にきたDさん(身長194センチ)はその男の首根っこを後ろから抱えるように腕でロックしつつ「Knock It OFF!!(エエ加減にしろ!)」と耳に怒鳴ってやったんだそうです。そしたらちょっと静かになったって。w

乱暴なマッシュの中には引っ張り込まれなかったものの、ぎゅうぎゅうの押し合いへし合い状態。気がつけば汗だくだく。せっかく頑張った髪も化粧も台無し。(苦笑)

Joshは会場のすごい盛り上がりに上機嫌。なかなか行くことがないか行ったことがない小さい町の小さい会場を中心に今回っているThe Duluth Tour。「待ってました!」とテンパっているファンが詰め掛けていたのです。まあうちらも州外から来たくらいだしね。
テンパってるのはいいえけど、ちょっとスローな曲でもモッシュしてんだからそれはどうなのよって思うんですが、Joshはえーらい嬉しそうな顔をして、何度も立ち止まって手を降りながらステージを去ったのです。でもやっぱり足は引きずってたね。前日オレゴンでも公演あって夜通し異動して今夜もライブですから疲れていたんでしょうねえ。

ライブ終了後、J君と合流すると、お姉さんはバックステージに行った、と伝えられそれはたいそう羨ましかったのです。連れて行ってもらえないのは知ってたけど、J君のためにサインをもらいに行ったのは知ってたけど、羨ましくて仕方がなかったワ。私もラジオ関係のお仕事やればよかったサ。(笑)
まだたくさんの人がお酒を飲むなりグッズを買うなりしている会場内を歩いていると、ATMコーナーにJesseがお付二人と立っているではありませんか。おとなしくまって彼が振り向いたところを「Hi Jesse」と声をかけてみました。サインもらえますか、とお願いしたら快諾。「Of Course, baby」といいつつサインを書いてくれ、ハグもしてくれました。この会場がカメラ持込禁止だったのが痛い。

会場裏に回るとファンが数名待っていました。J君のお姉さんが横手からこっそり出てくると、裏のドアから彼らが出てくることを確認してくれました。お姉さんはバックステージの土産、「全員サイン入りのプロモ写真」をJ君に手渡しました。

まずはJesse登場。今夜はステージ上に出てきて「Make It Wit Chu」を歌ったのです。Dさんが「Here Comes Jesse again!」と思いのほか大きな声で言ってしまい、Jesseががっちりこっちを向いて、さっきの人たちだと気がついた。「Hey guys」と挨拶してくれた。彼は本当にフレンドリーでサービス精神旺盛。本当に快くサインや写真のお願いに対応する。Joshは?というあるひとりの質問に「He's right behind me.(すぐ後ろに来てるよ)」と応えるJesse。

そしてすぐJoshが登場。ステージ上では黒の長袖シャツの胸を大きく開けて、黒のズボン姿だったJoshが、ジーンズと水色のTシャツ、そして黒いニット帽といういでたちで現われた。暑いのにニット帽?汗でぐっしょりぬれた髪を隠すためだろうか。その赤毛を間近で見たかったぞ。w

あっという間にJoshは囲まれる。(写真は携帯で撮ったJosh。ちょっとお疲れ気味。)私も順番を待ち、サインをもらう。あまりに舞い上がっていたため、ちゃんと喋れなかった。サイン、という意味のAutographが何故かナマッてしまった。(笑)舞い上がる気持ちを抑えつつ、今日ソルトレイクから車で来た、というようなことを告げるとちょっと驚いたようなリアクションをしてくれた。
見た目によらずJoshもこれまた優しいにーさんである。杖を自分の足に持たれかけさせて、サインや写真撮影に応える。Dさんはカメラを車からとってくることを考えていなかったので、私はJoshにうしろから肩を抱いてもらって写真を撮っている様子を指をくわえて見る。(涙)

Joshとの写真をとってくれ、とブラックベリーを手渡される。が、受け取った途端にスタンバイモードに入ってしまい、写真を撮るのにてこずる。するとJoshが写真を早く撮ろうと焦っている私に「Did it do it? Cause I think I felt it.」と意味深なジョークを言ってイジメるのだ!!周りは大笑い。

スタッフが「Joshはもうそろそろ行かないと行けないから・・」と解散を促したので、私たちはおとなしく立ち去り始める、が何故か私ひとりがスタスタと先に歩き出してしまい、気がつくと一人。w

あれ?と思って振り返ると、Joshたちも乗り込む車に向かって同じ方向に歩き出していたところで、DさんはJoshの右側を歩いていた。ふたりとも背が高い・・・。w
Dさんを待ち受けるつもりで立ち止まった私は、Joshが目の前を去るのを眺めるつもりだったが、その時!その時ですよ奥さん、Joshが左手で私の右肩から手に向かって腕をなでながら私の目の前を回り、私のちょうど左前に停めてあった車に乗り込んで行ったのです。

私の前を横切ったとき、私の腕をなでつつJoshは「Thanks for driving from Salt Lake honey, I hope you enjoyed it.(ソルトレイクから来てくれてありがとう、ハニー。楽しんでくれたならいいんだけど。)」と言ったんですよ!ソルトレイクから来たって告げたときからしばらく経っていたので、こんな道端でまた出くわした私を覚えていてくれたなんて驚愕でした。(他にアジア人がいなかったんだから当たり前だと言われたらそうなのかも。)

それはもう天にも舞い上がるような勢いで「I LOVED IT!!(すごくよかった!)」とかなり興奮気味に、車に乗り込むJoshの背中に叫び(叫びはしなかったろうけどそれくらい興奮していたw)、ここはクールにならなければと思い直してそのまま歩き去りました。(苦笑)

その後J君のお姉さんを先等に歩いてバーへ。落ち着いてからTwin Fallsに帰る組のJ君とDさんと私は帰ることに。このとき、お姉さんからなぜこのバーなのかちゃんと聞いていなかった私が悪いんですが、どうやらライブ関係者がアーティストを連れてくるところだったらしく、私たちが去ってから15分ほど経ったころに、ドラムのJoeyとギターのTroyが現われ、J君のいとこがすれ違いざまに「Great Show(いいライブだったゼ)」と声をかけたら、そこからこの二人がお姉さんたちと一緒にブースにすわって一緒に飲んだっていうじゃあーりませんか。

なんで電話してくれなかったんだああああ。すぐ戻ったのに。と私たち3人は思わずにはいられないのでした。w Troyと話してみたかったなー。
いやーでもこの4ヶ月頑張って筋トレしてたおかげでちょっと引き締まりまして、ちょうど自分にちょっと自信があるときに出会えてよかったです。腕を出していて自信があるなんて数年ぶりだったのです。f(^_^;

Boiseから2時間かかってJ君の家に戻ったんですが、もう2時を回っていました。フロアで汗だくではしゃいでクタクタだった私は車の中でイビキをかいて寝ていたそうです。(笑)

米米ファンの友人に例えるとするならば、BHB3ツアーのあの心斎橋の暑いライブハウスの床が抜けそうな熱気と盛り上がり?あれを彷彿とさせた一夜でした。同じようにヒールのあるサンダルを履いていた私の足はえーらいことになってました。(笑)

今日はここまで。Billings公演のようすとセットリストはまたのちほどー。