工事は続くよ、あと3年

プレイモービル 工事 工事現場で働く人々 3833

プレイモービル 工事 工事現場で働く人々 3833

今年の夏から、うちの図書館では3年かけた大改造工事を行ってます。
これは昨年から予算補助を州に働きかけてきた、何億円もする巨大プロジェクト。

内から外から工事をやっているわけですが、その間、大学図書館としての機能を止めるわけにもいかないので、通常営業。
工事のドリルの騒音と振動に耐える毎日です。

主な目的は、耐震度改善。
5階建てで上の階ほど蔵書が多くなる我が図書館は、専門家によると大地震でパンケーキ状につぶれてしまうと指摘され、一日平均3000人が利用する我が図書館は大規模な改装を迫られたわけですよ。

しかも大学のすぐ東の道路のしたには断層が走っているそうで・・・。

改装を機に、最近大学図書館で人気のAutomated Retrieval Systemを導入しようということになりました。
これは、何万冊もある本や製本された刊行物を、Call Numberごとにグループ分けして大きなプラスチックケースに入れ、クレーンロボットがそれを出し入れする倉庫のようなものです。

これができると、利用者がCall Number片手に巨大な館内をウロウロすることなく、この窓口でカタログから引き出した情報を元にほしい本をリクエストすると、スタッフがそのCall Numberを含んだケースをクレーンロボットに窓口まで持ってくるように指示し、届いたケースからスタッフがめあての本を出してくれる、という優れもの。

全部が全部ARSに入るわけじゃないみたいです。
刊行物が中心だそう。
これができると、図書館内に大分スペースができ、学生が勉強できるスペースも増えるとか。

しかも、ARSが入ると利用者が勝手に本を棚に戻してしまうことができなくなり、間違った場所に入れられた本が一生見つけられなくなる、ということもなくなるわけです。
図書館って、棚から自分で引き抜いた本を自分で元に戻しちゃだめなんですよ、普通。
結構知られてない感じ。Call Numberって慣れてないと間違えるんですよね。
んで、間違ったところに本が入ってしまうと、再びそれを見つけることはかなり難しいんです。

あと、ARSのおかげでなくなる問題としては、蔵書を隠してしまう利用者が減ること。これは製本化された刊行物に多いんですが、正式に借りるといちいち運ぶのに重い上に面倒だという利用者が、ほかの人が借りれないように、隠しちゃうんですよ。んで、自分が好きなときに取り出して読む、というなんとも身勝手な人たち。
工事の準備で本棚を移動して出てきたものが結構あるんです。ほかの学校の本を誰かが30冊も隠していて、ILLが返却するはめになったり、Dさんはウィスキーの空瓶を本棚から見つけたそうです。

かなり広いですからね、そびえたつ本棚の影で結構いろんなことするひと多いみたいです。
今でこそセキュリティーがいるのでありませんが、昔は迷路のようなのをいいことに潜んで住もうとする浮浪者とか、露出魔とか、絡み合ってるカップルとかいたらしいです。
そういえばどっかで放尿しやがったやつがいましたねえ。あと爆破するって脅迫してきたクレイジーなおじいさんとか。(写真がまわってきた)

壁のような本棚の合間を縫って作業してて、周りに誰もいないことが多いので、バイト時代はどのエリアにいるのか報告してから行かなきゃいけませんでした。
さすがマンモス図書館。


まあそんなこんなで今日も今日とて工事中なわけです。
場所によっては排気ガスみたいな臭いがするエリアも・・・仕事できねー。
私のいるエリアはたまにめちゃめちゃ寒くなり、みんなジャケット着て昨日は仕事してました。デスクが冷たいってどういうことさ?

工事現場で働く人たちは、人が入ったまま工事することになれていないのか、初めは乱暴な作業に苦情も出てました。休憩室で昼食食べてる隣で、ハンマーで強化ガラスを割ろうとしてたのには参りました。最後にはハンマーを放り投げてました。でも割れない。(笑)


これから3年間ちょうど学生やってる人たちはちょっとかわいそう。
唯一静かに勉強できる場所が図書館だったって人多いですし。

私も自宅にノートパソコン買うまでここに住んでたんかいってくらい入り浸ってましたしね。バイトと勉強両方同じ場所で便利ですた。